真慧上人について 高田派第十世である真慧上人(1434~1512)は、第九世定顕上人の子息として誕生した。その行実は『代々上人聞書』『高田ノ上人代々ノ聞書』や、五天良空が…
1、遺文研究の集大成 近年の日蓮遺文研究の進展には目を見張らされるところがある。とりわけ日興門流に連なる興風談所は、御書システムの提供や、雑誌『興風』及び『興風叢書』の刊…
曹洞宗で太祖と仰ぐ、大本山總持寺御開山・瑩山紹瑾禅師(1264~1325)の俗姓について、現在の宗門内では「瓜生氏」として紹介されることが多い。しかし、江戸時代までの史伝…
律と呼ばれるインド仏教聖典の一群は、その独特の性質から、仏教という宗教を知ろうとする者に豊かな知見をもたらす。「部派仏教研究の現状と展開」最終回となる本稿では、律を対象と…
11月2日、3日と、日本スピリチュアルケア学会の学術大会が東京大学で開催された。当事者研究の熊谷晋一郎氏の公開講演に始まり、五つのシンポジウムやパネル発表、17の一般発表…
今年のノーベル平和賞が、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に決まった。ロシア・ウクライナ戦争と中東における紛争で、核兵器が使われる危機があるなかでの受賞である。 偶然だ…
早いもので、安倍晋三元首相が遊説中に殺害されてから、2年以上の歳月が流れた。日本近現代史において、暗殺された首相経験者の数は7人に上るそうだが、戦後では安倍氏ただ一人であ…
8月9~11日にモントリオールで開催されたアメリカ宗教社会学会に参加してきた。コロナ禍明けで5年ぶりの北米での学会参加であり、顔馴染みの研究者と会えたのも嬉しかったが、世…