教皇フランシスコ死去 88歳 平和・人権積極的に発言
2025年4月23日 14時07分

カトリックの教皇フランシスコが現地時間の21日朝、バチカンの自邸で脳卒中により死去した。88歳だった。後任の教皇を選ぶ選挙(コンクラーベ)は死後15日から20日の間に行われる。
教皇フランシスコ(ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ)は1936年、アルゼンチン生まれ。イエズス会に所属し、2001年に教皇ヨハネ・パウロ2世によって枢機卿に任命され、教皇ベネディクト16世の辞任後、13年3月のコンクラーベで266代教皇に選出された。
在任中、バチカン銀行の不祥事や聖職者による性的虐待問題への対応に取り組みつつ、平和、人権、環境等に関して積極的に発言。世界各地で戦闘行為が絶えない現状を第3次世界大戦とみて警鐘を鳴らし、様々な機会に平和のための働き掛けを続けた。
環境保護に関しては15年の回勅「ラウダート・シ」で地球温暖化の深刻さを警告するなど、広く影響を与えた。(詳細は2025年4月23日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)