新しい「領解文」、得度式での使用取りやめへ 浄土真宗本願寺派定宗開会
2025年2月26日 13時42分
浄土真宗本願寺派の新しい「領解文」を巡る問題で、池田行信総長は26日、①得度式での使用の取りやめ②教学者懇談会の設置③宗派刊行物への掲載中止――の3点の対応を講じる方針を表明した。同日開会の第325回定期宗会の執務方針演説で説明した。
得度式は本山本願寺の主宰行事だが、宗派総局と本山内局との協議で2025年度の得度式から新しい「領解文」を用いないよう式次第を改めることを決めたという。
教学者懇談会は新しい「領解文」の教義理解について真宗学・仏教学の有識者3人で協議する場として設置する方針。また『本願寺新報』や『大乗』への掲載を取りやめる。
池田総長は「ただ、新しい『領解文』(浄土真宗のみ教え)を受け入れている人もいる。唱和に関しては引き続き現場の判断に任せる」と補足した。
本願寺の藤實無極執行長も得度式に関して池田総長と同様の報告を行い「その他の本山の取り組みについてもあらためて慎重に精査する」と述べた。(詳細は2025年2月28日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)