樫原禅澄氏(前真言宗善通寺派管長、総本山善通寺第57世法主)
おくやみ2025年2月19日 13時43分
樫原禅澄氏(前真言宗善通寺派管長、総本山善通寺第57世法主) 15日死去、85歳。葬儀は18日に香川県さぬき市の花装寒川会館で営まれた。喪主は次男で、同派自性院常楽寺(同市)副住職の樫原憲澄氏が務めた。後日、本山追悼法要を執り行う。
1940年、香川県さぬき市生まれ。高野山大卒。65年に自性院常楽寺住職に就任。宗派教学部長兼善通寺執行や宗派宗務総長兼善通寺執行長を経て、2008年3月から10年間、宗派管長兼善通寺法主を務めた。12年には教王護国寺(東寺、京都市南区)で営まれる真言宗最高の大法「後七日御修法」で大阿を勤めた。16年に密教教化賞を受賞。
四国八十八ヶ所霊場会総裁や香川県文化財保護協会会長を歴任。保護司や教誨師としても活動した。常日頃から参拝者への法話を心掛け、晩年は1カ月に県内3カ所を訪れる出張法話を欠かさなかった。