【速報】浄土真宗本願寺派 総長選挙は再選挙へ 大谷門主と宗会多数派が激しく対立
2024年12月19日 17時56分
浄土真宗本願寺派は19日に宗会議員の改選に伴う総長選挙を実施したが、当選した満井秀城氏(66)が就任を辞退したため20日に再選挙となった。
今回の議員改選で新しい「領解文」の周知・普及の方針に批判的な候補者が多数当選する中、大谷光淳門主は総長候補者に前総長の池田行信氏(71)と、前総合研究所長で勧学寮員の満井氏を指名。いずれも新しい「領解文」の周知・普及に尽力してきた人物で、宗会の多数派は強く反発した。
午後1時半に始まった総長選挙は、冒頭に指名への反発の意思を示すため出席議員77人中53人が議場を退出して本会議が不成立になり、同4時に再開した選挙では投票総数76票中、満井氏61票、池田氏14票、白票1票の結果となった。
満井氏に投票が集中したのは宗政家としての実績がない同氏が総長就任を辞退するのを見越したもので、大谷門主と宗会の圧倒的多数派が激しく対立する事態になっている。(中外日報購読申し込み)