PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
2025宗教文化講座
PR
2025宗教文化講座

「闇バイト」

〈コラム〉風鐸2024年11月27日 11時31分

夏以降、首都圏で強盗事件が相次いでいる。手口の似た犯行が少なくとも十数件確認されており、40人以上が逮捕された。実行犯はSNS上に投稿された「短時間で高収入」「簡単な運搬の仕事」などの甘い言葉に誘われたいわゆる「闇バイト」だ◆高齢者を暴行し、金銭を奪うといった極めて悪質な犯行は決して許されるものではない。同種の事件の公判ではいずれも厳しい判決が下されたが、至極当然といえる◆しかし問題の背景にある若者の貧困化や、ギャンブルや課金制ソーシャルゲームなど「依存症ビジネス」の存在を無視するわけにはいかない。加害者個人の問題として処理するのではなく、社会全体で取り組むべき課題だろう◆行政も本格的に対策に取り組み始めた。警視庁はSNS上で情報を発信し、警察への相談を促している。NPOなどが開く相談窓口も周知されてきた。数週間前まで求人サイトに散見された闇バイトとの関係が疑われる求人情報も随時削除されている。ほんの小さな一歩ではあるが、闇バイト根絶に向けて社会が動き出した◆次の一歩として宗教者のアクションを期待したい。SNSでもお寺の掲示板でも手段は問わない。とにかく広く市民の目の届く場所で命の尊さを訴えることに意義がある。安易に他人を傷つける犯罪が跋扈する中、宗教者が声を上げなくてよい道理はないはずだ。(奥西極)

独裁者

4月16日

ドラえもんの秘密道具に「独裁スイッチ」というものがある。気に入らない人を消すことのできる道具だ。ジャイアンに殴られそうになったのび太は、反射的にボタンを押す。そしてジャイ…

ジーヴァカの治癒

4月9日

厳しかった寒さも和らぎ、急に汗ばむような暖かい日が続いている。免疫機能の低下に加え、飛散する花粉に鼻水が止まらない日々が続く。気候と体調は深い関係にある◆古典には季節の変…

過去との対話

4月2日

「何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家…

防災計画と活動の進展 寺と地域との共生から(4月16日付)

社説4月18日

ケネディとトランプ 正反対故に募る不安(4月11日付)

社説4月16日

AI時代の写経の効果 能力の減衰を防ぐ工夫(4月9日付)

社説4月11日
このエントリーをはてなブックマークに追加