ウ議会で攻防長引く 露系教会禁止法案 「宗教の自由」巡り停滞
2024年8月2日 14時19分
モスクワ総主教庁系ウクライナ正教会(UOC―MP)の活動を事実上禁止する法案(法案8371)を巡る攻防がウクライナの最高議会(ヴェルホーヴナ・ラーダ)の内外で今も続いている。「宗教の自由」侵害の批判を警戒し、手続きが停滞している状況だ。
法案8371は昨年10月、3読会制度の第1読会を圧倒的多数の賛成で通過した。その後、第2読会へ向けての動きが報じられてきたが、結局、7月までには決着がつかなかった。
遅れの理由は「宗教の自由」を侵害するという批判があること(ロシア正教会は「キリスト教弾圧」とする)。法案は「侵略国に管理センターがある宗教団体」がウクライナで活動することを禁じる内容。対象を名指ししてはいないが、国家の安全保障の見地で狙いはUOC―MPに絞られている。(詳細は2024年8月2日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)