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指導者の器

〈コラム〉風鐸2024年8月21日 14時49分

自民党の派閥裏金事件がすっきりしないうちに、また政治とカネの問題が発覚した。広瀬めぐみ参院議員が秘書給与詐取疑惑で家宅捜索を受けた。届け出ていた公設秘書に勤務実態がなく、国から支給される給与をだまし取った疑いがもたれている◆公設秘書の給与は法律で定められていて月額30万~50万円程度。広瀬議員の詐取額は数百万円と報道されている。人は間違いを犯す存在であるとはいえ、国の将来を左右する国会議員がこの程度のカネのために不正をしたとあればあまりに情けない◆よく経営の世界で、会社は社長の器以上には大きくならないと言われる。数百万円で罪を犯す器の人が国権の最高機関にいる国には、発展の期待も持てなくなってしまう◆日蓮宗の取材をしていてよく耳にする言葉に「一天四海皆帰妙法」がある。世界中の人が皆、法華経の教えに帰依するという意味だ。日蓮聖人の時代から700年以上たってなお実現は遠そうだが、世界の様々な国で題目を唱える人が出てきているという。願いが一部でも現実化したのは、大きな理想を明確に掲げたからといえるのではないか◆中国古代の歴史書『書経』にも「功の崇きはこれ志」とある。いずれの組織であれ指導的立場にある人には、自分の懐といった小さな視野に留まることなく、一天四海を見渡す壮大な理想を抱いてほしいと願う。(有吉英治)

「最後の晩餐」

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パリ・オリンピックで選手らの活躍は人々に感動を与えた。一方で商業主義の弊害、大会理念の風化といった問題に改善はなかった◆オリンピックは全人類が共有できる価値観のもと開催さ…

肯定感の喪失

9月4日

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奇妙な教化論

8月28日

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殺生に寛容?な民主主義 問われる欧米の二重基準(9月4日付)

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社説9月4日
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