【速報】本願寺派僧侶宗会議員総選挙 新しい「領解文」に〝否〟の民意 現職総務・副総務3人が落選
浄土真宗本願寺派の任期満了に伴う僧侶宗会議員総選挙は13日までに全34選挙区で選挙会を行い、全47の議席が確定した。新しい「領解文」の周知・普及の是非が大きな争点となった今選挙では11選挙区で選挙戦となり、現職の総務・副総務3人が落選するなど宗派の方針を〝否〟とする有権者の意思が強く反映される結果となった。
選挙直前の僧侶宗会議員の会派は誓真会7人、八五倶楽部13人、顕心会15人、一信会8人、無所属2人で構成(総長と議長は除く)。このうち顕心会と一信会は、新しい「領解文」の周知・普及に批判的な宗門関係者有志でつくる「宗門を正常化する推進協議会」に参加しており、今選挙は新しい「領解文」に批判的な現職・新人候補のほとんどが誓真会と八五倶楽部に所属する現職と対峙する構図となった。
結果は総務の三好慶祐氏(八五、福岡)と弘中貴之氏(誓真、山口)、副総務の加藤尚史氏(八五、熊本)が落選。さらにほかの誓真会と八五倶楽部に所属する現職の多くも次点にとどまり、両会派の議席数は今選挙に不出馬の現職を含めて誓真会1人、八五倶楽部6人(荻野昭裕総長を除く)に激減する事実上の大敗を喫した。(詳細は2024年12月18日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)