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【文化財探訪】近世普及 権現造りの先駆け 柏原八幡宮本殿・拝殿(兵庫県丹波市)

2024年12月25日 10時49分
【文化財探訪】近世普及 権現造りの先駆け 柏原八幡宮本殿・拝殿(兵庫県丹波市)

今年、御鎮座1000年祭を迎えた兵庫県丹波市の柏原八幡宮。社殿の真後ろに三重塔が立ち、現存する釣り鐘と共に神仏習合の景観を伝える。毎年2月17、18日の厄除大祭には広域から参詣者が訪れる。

1595年の「八幡神社社殿造営記録」が残る。本殿および拝殿=写真㊨=は重要文化財で、明智光秀による兵火で焼失後、天正年間に羽柴秀吉が黒井城主堀尾吉晴を普請奉行に命じ、再建した。三間社流造りの本殿に入り母屋造りの拝殿を連接した複合社殿で千木がそびえ立ち、唐破風と入り母屋破風が重なり合う檜皮葺きの屋根が美しい。近世に普及する権現造りの先駆けとなる事例として貴重とされる。(詳細は2024年12月20日号をご覧ください。中外日報購読申し込み

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