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平和の祭典

〈コラム〉風鐸2024年7月24日 13時13分

サッカーはあり。テニスもあり。バスケットボールはなく、野球もゴルフもなし。100年前の1924年にフランスで開催されたパリ五輪の実施競技は、19競技126種目。バレーボールや柔道が正式競技になるのはまだ先のことだ◆同年の五輪には、44カ国が3089人のアスリートを派遣した。選手が宿泊する「選手村」が運営されるようになったのはこの大会からで、ラジオによる生放送が夏のオリンピックで行われたのも同大会が初めてという◆100年ぶり3度目となるパリでの夏季五輪が、10日後に開幕する。開会式は日本時間27日午前2時半から。およそ3週間の大会期間中、32競技329種目で熱戦が繰り広げられる◆開催国のフランスでは、7日の国民議会(下院)選挙を受け、不安定な政治情勢が続く。反ユダヤ・反移民を主張する極右政党が第1党となる事態は回避されたものの左派連合が最大勢力に躍進、マクロン大統領率いる与党連合は大きく議席を減らした。どの党も過半数に届かず、政局混迷の長期化が懸念される◆同国に限らず、近年の欧州は極右勢力の伸張が顕著だ。背景には移民急増やウクライナへの支援疲れがあるとされる。今夏の五輪には、207の国・地域から約1万人の選手が参加する。国境やイデオロギーを超え、つかの間であれ平和の象徴となるようなアスリートの熱戦に期待したい。(三輪万明)

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