【文化財探訪】最澄が発願、六所宝塔の一つか 天台宗総本山比叡山延暦寺西塔・相輪橖(大津市)
2024年12月17日 09時15分
天台宗総本山比叡山延暦寺(大津市)西塔地区の山中に相輪橖がたたずんでいる=写真。
この相輪橖は、西塔本堂・釈迦堂の北側にある小高い丘の上に立つ。高さ11・65㍍。一般の塔の最上部にある相輪を幢柱に取り付けたもので、礎石の上に木製の心柱を立てて、擦管、受花、九輪、火焔付宝珠を順番にかぶせて組み立て、4本の支柱で支えている。
正しくは「浄菩提無垢浄光摩尼幢相輪橖」といい、延暦寺の開祖・伝教大師最澄(767~822)が820(弘仁11)年に創建し、中に妙法蓮華経や毘盧遮那経を納めたと伝わっている。(詳細は2024年12月13日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)