PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
第21回涙骨賞募集 墨跡つき仏像カレンダー2025

道元とシュタイナー(Ⅱ)…塚田幸三著

2024年11月11日 09時18分
道元とシュタイナー(Ⅱ)

人智学を創始したオーストリア出身の哲学者、神秘思想家のルドルフ・シュタイナー(1861~1925)の思想との比較検討を通して、曹洞宗の祖である道元の仏法を理解しようとする一冊。2012年に刊行された『道元とシュタイナー』の続編。シュタイナーのホメオパシー理論に関する書籍の翻訳を多く手掛けた著者が、シュタイナーの視点から「只管打坐」「身心脱落」など道元の特徴的な思想の再解釈を試みる。

著者は近年、多くのキリスト教徒が参禅し、キリスト教の信仰と坐禅を両立させている事例を紹介。禅の特異な点として「宗教一般に特有な諸規定を超出している」ことを挙げた上で「禅はそれぞれの宗教の理解や信仰を深めるのに役に立つとともに、宗教間の対話に貢献できる」と指摘する。またそのような立場は「何かしらの新しい宗教を提示しようとするものではなく、かえってどの宗教とも矛盾せず、それぞれの宗教が伝える叡智や真理あるいは命の秘密をより深く理解することを目指すもの」であるシュタイナー思想と共通すると主張する。

第4章「脱落身心」考では、西田幾多郎の晩年の論文「場所的論理と宗教的世界観」を起点に、両者の思想的探究に共通する「脱落身心の姿」を描き出す。

定価2200円、千書房(電話045・430・4530)刊。

女を脱ぐ 人生に効く仏教と物語

女を脱ぐ 人生に効く仏教と物語…三野恵著

11月13日

女性として様々な苦難を体験した後、自らがどう人生に向き合っていけばいいのか。女性として生きることだけを考えるのではなく、いったんリセットして別の方法で生きたい。そう願い、…

だれをも仏や神にする死生観 人は死んだらどこへ行けばいいのか 第3巻

だれをも仏や神にする死生観 人は死んだらどこへ行けばいいのか 第3巻…佐藤弘夫著

11月12日

日本にはあらゆる生物や無生物に霊性を見いだし、死者や動植物なども「共棲者」と見なす土壌があった。著者は西欧の「一神教」の持つ排他性と西欧流の文明化による戦争や環境破壊とい…

親鸞と現代

親鸞と現代…武田龍精著

11月8日

複雑に多様化した諸問題を抱える現代という時代の中で、親鸞浄土仏教をどう聞思していくのか。著者は①主体性を巡る問題②宗教多元時代における浄土教の脱構築③核兵器の時代における…

バイオフィリア 核廃絶への宗教者の姿勢(11月8日付)

社説11月13日

AIからの警告 脅威は主体性の喪失にある(11月6日付)

社説11月8日

被団協平和賞が問い直す 慰霊碑碑文論争の今日性(11月1日付)

社説11月6日
このエントリーをはてなブックマークに追加