【文化財探訪】中世禅宗様式を代表する建物 曹洞宗髙倉寺・観音堂(埼玉県入間市)
2024年6月25日 10時09分
曹洞宗髙倉寺(埼玉県入間市)の観音堂は室町時代初期の建立とされ、円覚寺舎利殿や正福寺地蔵堂と共に関東における中世禅宗様式を代表する建造物として知られる。曲線の多用、構造美の追求など中世禅宗様の特徴を完璧に備える。
端から端まで全てが曲線で構成される「総反り」の軒は、高度な技術が求められるもので、構造美に対する徹底したこだわりがうかがえる。放射状に伸びる256本の垂木は、軒のカーブに合わせて1本ずつ形状や曲がり具合が異なる。(詳細は2024年6月21日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)