PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
2025宗教文化講座
PR
2025宗教文化講座

論集 修験道の歴史 全3巻…川崎剛志・時枝務・徳永誓子・長谷川賢二編

2024年11月20日 09時43分
論集 修験道の歴史 全3巻

21世紀初頭における修験道史研究の成果と課題を概観できる論文29本を全3巻に収録した。修験道史全体の研究動向を網羅する論集は『山岳宗教史研究叢書』全18巻(1975~84年)以来、50年ぶりの試みだ。各巻の「解説」により、収録論文の研究史的意義がより明確となり、これからの論点も明に暗に読み取ることができる。2015年出版の『修験道史入門』との併読を推奨。

第1巻「修験道とその組織」では、本山派や当山派といった修験道教団の形成に注目するとともに、古来の山岳宗教・山林修行者との連続性と非連続性にも関心を寄せる。

第2巻「寺院・地域社会と山伏」では各霊山、各寺社、各村落の事例を通じて地方・在地における修験の活動実態に迫るが、それは個別の事例分析にとどまらず、修験道史全体の課題を念頭に置く。例えば、教団化の過程は大寺院による「上」からの統制だけではなく、山伏の横の結合など「下」からの組織化もあったという指摘がある。

第3巻「修験道の文化史」では文学・芸能・考古学・美術関係の論文を収録。熊野曼荼羅を類型化した基礎研究や、従来知られていなかった地方の役行者像の古例の紹介は重要な研究だ。

定価1巻6380円、2巻6270円、3巻6160円、岩田書院(電話03・3326・3757)刊。

荷澤神會研究 神會の生涯・著作・思想とその史的意義

荷澤神會研究 神會の生涯・著作・思想とその史的意義…伊吹敦著

3月28日

中国禅宗史は、インドから菩提達磨がやって来て初祖となり、二祖となる慧可から五祖弘忍、六祖慧能と法灯が受け継がれ、やがて五家七宗へと広がる。本書は慧能の弟子・荷澤神會の生涯…

清沢満之の宗教哲学

清沢満之の宗教哲学…山本伸裕著

3月27日

近代の真宗大谷派を代表する知識人でありながら一般の認知度が高いとはいえない清沢満之の「復権」を目指す。著者がひもといた清沢の思想を、教・行・信・証の4章形式で述べていく。…

新しい音楽が息づくとき 一〇〇年前の日本のざわめきを読む

新しい音楽が息づくとき 一〇〇年前の日本のざわめきを読む…井手口彰典・山本美紀編著

3月26日

音楽好きの者には読み飽きない本である。今から100年前、1920~30年代の日本の音楽文化について、当時活躍した人物や団体、流行した歌などを取り上げつつ多面的に考察を加え…

地裁で解散命令 旧統一教会問題深層解明を(3月28日付)

社説4月2日

災害地支援の温度差 「身になる」ことの重要性(3月26日付)

社説3月28日

米作りの祭事 日本の原点を考える(3月21日付)

社説3月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加