PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
第21回涙骨賞募集 墨跡つき仏像カレンダー2025

法然と共に生きる 生きづらさを解消する31のヒント…平岡聡著

2024年12月11日 09時17分
法然と共に生きる 生きづらさを解消する31のヒント

今年、浄土宗は法然上人による開宗から850年の節目を迎えた。本書は『浄土宗新聞』に掲載された開宗記念の連載「法然上人の生き方に学ぶ」を下敷きに、法然上人の生涯と教えを平易な文章でたどり、生きづらい世を生きる現代人への羅針盤を提示する。

31話からなり、法然上人の生い立ちから往生に至る足跡を「法然上人行状絵図」などの記述を引用しながら概観する。宗門人向けの表現は少なく、むしろ他宗派の人や在家の人を意識した内容になっているのは、法然上人を身近に感じてもらいたいという書き手としての狙いであり、気配りと言えるだろう。

法然上人の生涯と思想を基軸としながら、各話で取り上げるテーマは現代人が抱える様々な問題や悩みそのもの。親と子の関係、他者とのコミュニケーション、老いや病との向き合い方など、誰もが避けて通れない無数の「生きづらさ」について、法然上人の言葉や事績を通して学びを見いだしていく。

生きづらさとはいつの時代も変わらない普遍的なものだろう。苦悩や絶望、怒りは人生につきまとい、離れようとしない。タイトルにある「共に生きる」が示唆するように、生きとし生ける全てのいのちを尊重し合う「共生」の思想にこそ、生きづらさを生き抜くヒントがあるのかもしれない。

定価1650円、浄土宗出版(電話03・3436・3700)刊。

佛心奉造 大佛師今村九十九作品集

佛心奉造 大佛師今村九十九作品集…今村九十九著

11月29日

真言律宗総本山西大寺から大佛師号を拝受した今村九十九氏(京都市左京区)が、仏師生活60年を目前に集大成として刊行した作品集。「表現や制作技法が、後進の造仏活動の一助となる…

師子王 第一号 田中智學の思想と現代

師子王 第一号 田中智學の思想と現代…真世界文化研究会編

11月28日

田中智學(1861~1939)が創立した「国柱会」をはじめ、その思想を受け継いで活動する「立正教団」「立憲養正会」の智學門下3団体が今年2月11日に再結集し、真世界文化研…

唐代の禅僧⑫ 法眼 唐代禅宗の変容と終焉

唐代の禅僧⑫ 法眼 唐代禅宗の変容と終焉…土屋太祐著

11月27日

師から弟子への不断の師資相承によって釈迦の仏法は国を越え世代を超えて伝えられ、今日に至っている。本シリーズは、中国の唐代に盛んとなった禅宗の祖師の中で、仏法の相続と家風の…

目立つ復興復旧の遅れ 能登半島地震被災地の窮状(12月6日付)

社説12月11日

リンカーンとトランプ ネットが誘う危うい選択(12月4日付)

社説12月6日

COP29が示す分断 気候正義の担い手の宗教(11月29日付)

社説12月4日
このエントリーをはてなブックマークに追加