師子王 第一号 田中智學の思想と現代…真世界文化研究会編
田中智學(1861~1939)が創立した「国柱会」をはじめ、その思想を受け継いで活動する「立正教団」「立憲養正会」の智學門下3団体が今年2月11日に再結集し、真世界文化研究会を設立した。その活動の柱の一つとしてこのほど、研究誌『師子王』が命日の11月17日に合わせて創刊された。
誌名はかつて1891~93年に同名の教誌が発行されていたことや、智學の道人号、法号から命名された。研究会代表世話人の田中壮谷・国柱会賽主は巻頭言で「恩師田中智學先生は、日本国体護持を叫ばれましたが、偏狭なナショナリズムとは一線を画し、日本の国体の本質が道統にあることを看破され、『世界を挙げて日本国体を研究せよ』と叫ばれた。このたび時と機が熟し、この学統を受け継ぐ三団体が大同団結して真世界文化研究会が発足した」と報告。これまで3団体が在家教団としての宗教活動、政治活動などでそれぞれ培ってきた智學の思想研究を持ち寄り、この研究誌を通して改めて現代に問い、真の世界文化の実現を目指すという。
創刊号には3団体の代表や研究者、ジャーナリストらが寄稿し、それぞれの立場から智學の思想を語っている。第2号は来年の命日に刊行される予定。
定価2200円、真世界文化研究会刊。販売は展転社(電話03・5314・9470)。