PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
第21回涙骨賞募集 2024宗教文化講座

『正法眼蔵』「現成公案」提唱…青山俊董著

2024年9月17日 10時08分
『正法眼蔵』「現成公案」提唱

愛知県第一曹洞宗青年会45周年を記念して2022年5月から23年4月にかけて名古屋市の愛知専門尼僧堂と市内のホテルで開かれた全10回の「眼蔵会」での青山俊董堂長の提唱の中で『正法眼蔵』冒頭の「現成公案」に関して解説した内容が、道元禅師の生涯と共に一冊の本にまとめられた。

道元禅師(1200~53)は24歳の春に入宋し、寧波の天童寺で如浄禅師(1163~1228)のもとで修行し、「身心脱落」の大悟を得て28歳の時に帰国。京都・建仁寺を経て、1233年に深草の地に初開道場・興聖寺(後に宇治に再興)を開き、34歳の時に『正法眼蔵』(全75巻)の最初を飾る「現成公案」を著した。

1933年生まれで今年91歳の青山堂長は15歳で仏門に入り、76年に及ぶ僧侶としての人生のうち約60年間を様々な道場で修行僧と共に過ごし、その中で「現成公案」について参究してきた。その見解が、平易な表現で分かりやすく説かれている。

最初の「『現成公案』解題」では「道元禅師のお言葉に置き換えるならば『悉有仏性』となりましょう。大いなる天地悠久の働き、『サムシング・グレート』。その大いなる働きが具体的な森羅万象として現成する。これが公案現成です」(要旨)と解説する。

定価2090円、春秋社(電話03・3255・9611)刊。

法然論集 中 教行論考篇 法然仏教成立論・私考

法然論集 中 教行論考篇 法然仏教成立論・私考…藤本淨彦著

9月13日

浄土宗の大本山の一つ、金戒光明寺の法主による法然上人研究。講話や講義、論文を整理・改稿し、緒言と結語を付した。 本書で目を引くのは「法然仏教と現代」という論稿。「煩悩凡夫…

日本仏教を変えた親鸞の独自性 『教行信証』と『選択集』の比較から見えてきた、念仏の真価

日本仏教を変えた親鸞の独自性 『教行信証』と『選択集』の比較から見えてきた、念仏の真価…根津茂著

9月12日

一般企業に勤めた後、真宗大谷派の僧侶となった著者が、親鸞の『教行信証』から学んだ教えを法然の『選択本願念仏集』と照らし合わせながらまとめた。著者は両書を同時に学ぶことによ…

岸和田だんじり図典 祭を支える心と技

岸和田だんじり図典 祭を支える心と技…森田玲編著、平田雅路写真、だんじり彫刻研究会監修

9月11日

2022年に新調した土生滝町(大阪府岸和田市)のだんじりを事例として、その建築と彫刻の美を数百点のカラー写真や詳細な用語解説と共に余すところなく紹介する。祭礼研究、民俗学…

人と森林との深いつながり 文化としての林業(9月13日付)

社説9月19日

ネット時代の課題 迫られる社会規範の再構築(9月11日付)

社説9月13日

排すべき思い込み 毒物カレー事件映画で(9月6日付)

社説9月11日
このエントリーをはてなブックマークに追加