PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
第21回涙骨賞募集 墨跡つき仏像カレンダー2025

高津正道の僧籍剝奪を問う…高津正道の僧籍剝奪を問う会編

2024年8月29日 09時17分
高津正道の僧籍剝奪を問う

高津正道(1893~1974)は日本共産党設立参画・同党脱党を経て1945年の日本社会党創立に参画し、衆議院議員(当選5回)や衆議院副議長などを歴任した人物。広島県久井町(現三原市)の浄土真宗本願寺派南光寺出身で同寺住職も務めたが、第一次日本共産党事件で禁固刑が確定した26年に同派から僧籍剝奪の懲戒処分を受けた。

この処分は大正天皇の大喪恩赦で赦免されるが、僧籍復帰の条件として「前非悔悟」の上で新たに冥加金を納めて再度得度することが求められた。高津は僧籍を回復させていない。本書は高津の生涯や親鸞理解、本願寺派の戦争協力の歴史などを論述し、教団の対応を検証する必要性を主張。高津がマルクス主義の影響で1930年代初頭に起きた反宗教運動の中心的存在の一人として「無産者大衆から搾取する支配階級と宗教とが一体化しているという危機感」を示した動きにも紙面を割き、近代宗教史を知る上でも興味深い。

「高津正道の僧籍剝奪を問う会」呼びかけ人の小武正教氏は、高津には宗教教団の国家権力からの自立に対する問題意識があったとし、「『新しい戦前』と言われる今だからこそ、高津正道が本願寺教団に突きつけた問いを広く知ってもらうことは意味がある」と述べている。

定価1870円、法藏館(電話075・343・0458)刊。

皇位継承の儀礼

皇位継承の儀礼…佐野真人著

11月21日

令和の皇位継承に際して発表した講演録1本、論考6本、新出資料の考証1本を加筆修正してまとめた。第3章では、皇位を象徴する三種の神器のうち、剣と玉を受け継ぐ儀式「剣璽渡御」…

論集 修験道の歴史 全3巻

論集 修験道の歴史 全3巻…川崎剛志・時枝務・徳永誓子・長谷川賢二編

11月20日

21世紀初頭における修験道史研究の成果と課題を概観できる論文29本を全3巻に収録した。修験道史全体の研究動向を網羅する論集は『山岳宗教史研究叢書』全18巻(1975~84…

無外如大尼 生涯と伝承 中近世の女性と仏教

無外如大尼 生涯と伝承 中近世の女性と仏教…中世日本研究所編

11月14日

無外如大尼(1223~98)は、鎌倉円覚寺開山の無学祖元禅師の法を嗣いだ最初の尼僧で、京都尼五山筆頭の景愛寺の開山となるなど尼僧史、禅宗史上で重要な人物とされるが、その生…

古文・漢文の教育 文化的含蓄を学ぶ意義(11月15日付)

社説11月20日

災害ボランティアの課題 現地のコーディネートが要(11月13日付)

社説11月15日

バイオフィリア 核廃絶への宗教者の姿勢(11月8日付)

社説11月13日
このエントリーをはてなブックマークに追加