PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
第21回涙骨賞募集 2024宗教文化講座

東洋学術研究 第63巻第1号 東洋哲学研究所編

2024年7月12日 12時09分
東洋学術研究 第63巻第1号 東洋哲学研究所編

東洋哲学研究所の創立者である池田大作SGI会長が昨年死去した。巻頭に桐ヶ谷章・前所長や、親交の深かった中国、ロシアの識者による追悼文を掲載している。

特集「つながらない時代の『生』を考える」では「つながり」の重要性が叫ばれながら、つながることができずに生きる人々の存在や、社会に山積する諸課題が「つながり」だけでは解決されないという問題意識を共有。その上で、具体的な人々の生から「つながり」の可能性を多面的に論じている。宮城孝・委嘱研究員は、被災地の厳しい環境の中でも被災者同士がつながることによって生へのレジリエンス(復元力、再起性)を発揮した事例を紹介。そのことを踏まえ「血縁や地縁、また会社内における人間関係が希薄化・形式化する傾向にあって、今後深刻な問題を抱えている人々をサポートする人やグループ、また組織などを様々な地域、社会の場所や場面において機能させていくことが必要」と、社会的孤立の防止を訴える。

昨年行われた連続講演会「21世紀の精神のシルクロード――平和への道筋を考える」の講演録4本も所収。人間と人間が平和に向けて心をつなぐ営みとして創立者が提唱した「精神のシルクロード」について、現代的な視点から問題提起している。

定価1400円、東洋哲学研究所(電話042・691・6591)刊。

改訂新版 鐵舟居士乃真面目

改訂新版 鐵舟居士乃真面目…圓山牧田・平井正修編

9月6日

臨済宗国泰寺派全生庵(東京都台東区)は山岡鉄舟(1836~88)が幕末から明治維新にかけて国事に殉じた人々の菩提を弔うために創建を発願し、1883年に完成した。鉄舟没後、…

はじまりの神道神学、希望への道標

はじまりの神道神学、希望への道標…小堀邦夫著

9月5日

昨年9月に帰幽した元神宮禰宜・元靖国神社宮司の遺著。青年時代の原初体験になった故郷和歌山での公害問題を踏まえ、文明社会での神道的な生き方の手掛かりを探求する。 前半は上代…

平安京の生と死 祓い、告げ、祭り

平安京の生と死 祓い、告げ、祭り…五島邦治著

9月4日

平安京における貴族や庶民の独特な「死生観」についてまとめた一冊。現在放映中のNHK大河ドラマ「光る君へ」の題材にもなっている紫式部の著した『源氏物語』を中心に『栄花物語』…

殺生に寛容?な民主主義 問われる欧米の二重基準(9月4日付)

社説9月6日

臨機応変の被災地支援 宗教者の経験生かすとき(8月30日付)

社説9月4日

言葉の重さと役割 状況を見て法を説く意義(8月28日付)

社説8月30日
このエントリーをはてなブックマークに追加