PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

次のステップ

〈コラム〉風鐸2024年7月3日 11時22分

宗教教団にとって未信の人に対する有効な布教・伝道法の研究や実践は永遠の課題であろう。現に各教団で様々な「きっかけづくり」の取り組みが展開されている。ただ、その次のステップ、いわば「きっかけができた中級者予備軍」とでも呼ぶべき層への教化に関する議論は前景化してこない◆筆者の認識では、こうした中級者予備軍に対する仕掛けは各教団にすでに存在する。一例は通信教育だ。例えば、浄土真宗本願寺派の中央仏教学院は僧籍取得課程だけでなく、一般の人も仏教や真宗の基礎などを学べる入門課程(1年)と専門課程(3年)を開設している◆筆者は旧学習課程(3年)を受講した経験があるが、初学者を前提にした各種テキストの内容はとても分かりやすく、スクーリングでの対応も懇切丁寧だったことが印象に残っている◆また、修了者でつくる同窓会があり、全国の各支部で継続的な学習が展開されている。そこでのさらなる学びや人間関係の深化は宗門の宝であろう◆こうした受け皿はすでに制度やノウハウが確立されていることが多く、新たなシステム構築へのコストはそれほど必要ではないという利点がある。「きっかけづくり」の必要性は論をまたないが、次のステップがなければ伝道の実は上がらない。両者を有機的に連動させることができれば、組織の活性化にもつながるのではないか。(池田圭)

罪を未然に

6月26日

学生時代、盗まれた自転車が見つかったと連絡が入り警察署に行った時、お巡りさんから鍵を二重にかけたりして盗難が起きないよう協力してくださいと言われた◆そして「警官は犯人を捕…

日米の遺骨収集

6月19日

フィリピンは36・9万、中国東北地方は20・6万、中部太平洋は17・3万、ミャンマーは4・6万、ビスマーク・ソロモン諸島は5・8万……とくれば、気付く人もいるだろう。そう…

相承される思い

6月12日

曹洞宗大本山總持寺を開いた太祖瑩山紹瑾禅師の700回大遠忌の本法要が無魔成満した。21日間にわたる本法要期間中、全国各地から多くの宗侶や檀信徒が總持寺を参拝し、正伝の仏法…

未来を失う子どもたち 地球を壊す大人の責任(7月3日付)

社説7月5日

死の悲嘆ケア 人間同士の関係性が重要(6月28日付)

社説7月3日

世俗化社会の中で 問われる公共領域での宗教(6月26日付)

社説6月28日
このエントリーをはてなブックマークに追加