PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
第21回涙骨賞募集 2024宗教文化講座

続蔵経解題…河村孝照編著

2024年5月31日 10時00分
続蔵経解題

中国仏教典籍を網羅した『大日本続蔵経』(続蔵経)。刊行から60年後に新編纂された全90巻からなる『新纂大日本続蔵経』所収1671の経典から330の経典の解説を収録したのが本書だ。

『新纂大日本続蔵経』の編纂主任を務めた河村孝照氏は編纂に当たり、各資料の序文や後書き、出版の時期・場所・刊行者を記した刊記、書写・入手の由来を書いた識語などに注目し、記録した。同書への関心を喚起するために小冊子『続蔵解題』を自費制作し、1983年から97年までに13冊を発行した。

各経典の序文や後書きには、教義をまとめたものや人物伝、歴史の紹介、執筆の経緯など多種多様な内容が記されている。例えば、新出資料として『新纂大日本続蔵経』に収録された『因明入正理論略抄』『因明入正理論後疏』は仏教学者・武邑尚邦氏により発見されたことなどを記述する。

河村氏は「『続蔵経』という宝の山にはまだまだ多くの金鉱脈がある。たとえば続蔵経中の人物伝を拾って頂ければ僧伝・仏教史ともなり、宋代以降の資料が蒐集されているのであるから、充分研究に堪えうる」とし、さらなる研究の推進と全解題の完成を願う。

今年100歳を迎えた編者が将来を担う研究者に託す『続蔵経』研究の手引書。

定価2万4200円、国書刊行会(電話03・5970・7421)刊。

改訂新版 鐵舟居士乃真面目

改訂新版 鐵舟居士乃真面目…圓山牧田・平井正修編

9月6日

臨済宗国泰寺派全生庵(東京都台東区)は山岡鉄舟(1836~88)が幕末から明治維新にかけて国事に殉じた人々の菩提を弔うために創建を発願し、1883年に完成した。鉄舟没後、…

はじまりの神道神学、希望への道標

はじまりの神道神学、希望への道標…小堀邦夫著

9月5日

昨年9月に帰幽した元神宮禰宜・元靖国神社宮司の遺著。青年時代の原初体験になった故郷和歌山での公害問題を踏まえ、文明社会での神道的な生き方の手掛かりを探求する。 前半は上代…

平安京の生と死 祓い、告げ、祭り

平安京の生と死 祓い、告げ、祭り…五島邦治著

9月4日

平安京における貴族や庶民の独特な「死生観」についてまとめた一冊。現在放映中のNHK大河ドラマ「光る君へ」の題材にもなっている紫式部の著した『源氏物語』を中心に『栄花物語』…

殺生に寛容?な民主主義 問われる欧米の二重基準(9月4日付)

社説9月6日

臨機応変の被災地支援 宗教者の経験生かすとき(8月30日付)

社説9月4日

言葉の重さと役割 状況を見て法を説く意義(8月28日付)

社説8月30日
このエントリーをはてなブックマークに追加