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『木彫仏の実像と変遷』本間紀男著・大河書房刊

木彫仏の実像と変遷

本書は各時代の木彫仏の実像と変遷を、彫刻家・修復家、そして仏像技法研究の第一人者である著者が、わが国の指定文化財百数十余躯の解躰修理復元を行った半世紀余の実績を踏まえ、構造・技法・材質の切り口で明らかにしたもの。図版を含め総数600点余の本文写真および挿図を掲載し、飛鳥から古代・中世・近代と続く各時代のさまざまな古典技法を、その歴史を含めて詳述している。

著者は昭和59年「X線による木心乾漆像の構造・技術・材質の研究」で東京工業大から工学博士号を受ける。現在は、仏教造形研究所長として仏像制作・仏像の解躰復元修理を通じ古典彫刻の研究に従事している。

第1編「木彫仏の構造と用材」では木彫仏の基本構造とその変遷、各時代における動向と用材の流れを紹介。

第2編「木彫仏の技法と材料」では木彫仏に関する伝統技術や材料・道具等について記述。仏像の基本的表現である金色相について、歴史や技法面から説明している。

第3編「木彫仏の制作及び修理の実際」では平安時代初期木彫仏の翻波式衣文の創出の力となった鑿とその素材である玉鋼や研ぎと砥石について、歴史や科学的な面からも紹介している。

定価1万8900円、大河書房(電話03・3288・3354)刊。