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葬祭費の価格明示で争い再燃

仏教界「宗教活動」 VS ネット業者「商行為」(1/5ページ)
2016年2月3日付 中外日報(深層ワイド)

「お坊さん派遣」めぐり再び対立

葬儀をめぐってネット業界と仏教界の間で、また“争い”が起こっている。インターネットで葬祭関連サービスを手掛ける「みんれび」(本社=東京都新宿区)が、昨年末にネット通販大手のアマゾンで僧侶手配サービス「お坊さん便」を始めたことに対し、全日本仏教会(東京都港区)がお布施の金額を明記していることを問題視し、抗議したのだ。(河合清治)

ユニクエスト社が提供する「小さな家族葬」の模擬葬儀

「お布施はサービスの対価ではなく、『戒名』『法名』も商品ではない。お布施は、慈悲の心をもって他人に財施などを施す『六波羅蜜』の見返りを求めない行で、そこに自利利他円満の功徳が成就される」との齋藤明聖理事長の談話を発表、間もなくサービスの削除を求める要請文をアマゾンに送付する。

2009年に小売り大手のイオン(本社=千葉市)が葬祭事業に参入した際にも翌10年に同様の抗議を行い、11年には「ユニクエスト・オンライン」(大阪市)と、「おぼうさんどっとこむ」(東京都稲城市)に同じくお布施額を明記することについての抗議文を送っている。

全日仏は、宗教活動と商行為の境界がなくなり、それがスタンダード化されてしまうことを危惧している。

これに対し、インターネットベンチャー側は「葬儀費用やお布施の透明化は誰もが願っているもの」として譲らず、今のところ歩み寄りは見られそうにない。