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時流ワイド激変する社会の中で宗教界に関わる諸問題を取り上げる大型企画

宗教者にiPS細胞を聞く(1/3ページ)

2012年12月11日付 中外日報

iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作りノーベル医学・生理学賞を受けた山中伸弥・京都大教授は10日(現地時間)、スウェーデンのストックホルムで開催の授賞式に臨んだ。

7日には現地で記念講演を行い、ES細胞(胚性幹細胞)のような幹細胞を、受精卵ではなく患者自身の体細胞から作ることで、ES細胞が抱える倫理的な問題を乗り越えられると考え、大学で自らの研究室を持つ際の長期目標としたことを述懐。iPS細胞が持つ二つの大きな応用の道として、新薬開発と再生医療を挙げたことが伝えられている。

再生医療では目の網膜の細胞を再生し、患者に移植する臨床研究について、理化学研究所の倫理委員会は11月、研究者らが提出していた計画を適正と承認した。今後厚生労働省に審査を申請し、国が承認すれば、iPS細胞を使った世界初の臨床応用が来年度中にも実現する見通しだ。

山中教授のノーベル賞受賞を受け、中外日報社は11月にiPS細胞研究をはじめ「いのち」に関わる科学・医療技術研究の生命倫理上の問題について、広く宗教者の意識と考えを問うアンケートを、各教団から無作為に選んだ宗教者ら555人を対象に実施、別に意見も取材した。

381人から回答があり、iPS細胞研究の生殖医療への応用に反対し、規制を求める声が多数に上った。iPS細胞などの科学・医療技術に対し、宗教界が何らかの対応をすべきだとする意見も多く寄せられた。

世界的な注目を集める京都大iPS細胞研究所
世界的な注目を集める京都大iPS細胞研究所