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一般大学の授業に坐禅(1/2ページ)

2016年12月2日付 中外日報(時事展描)

日本大は今年度開設した危機管理学部の全員が受講することになっている授業に坐禅を取り入れた。一般大学の授業で宗教的な修行に取り組むのは極めて珍しい。大学側は、様々な想定外の事態に学生たちが適切に対処できるように、禅宗が説く平常心を身に付けてほしいと願っている。(甲田貴之)

日大、平常心を身に付けて

大学の講義として坐禅に励む学生
大学の講義として坐禅に励む学生

東京都世田谷区の三軒茶屋キャンパス1号館地下2階に坐禅室がある。窓がなく、音が外に漏れないように防音になっていて、約70人が坐れる。10月31日に開かれた授業に集まった学生は3人。客員教授の平井正修・臨済宗国泰寺派全生庵(同台東区)住職(48)の指導で足の組み方や呼吸方法、警策を受ける作法など基本的な坐禅の方法を学んだ後、1回20分の坐禅を2回行った。

男子学生(19)は「気持ちを落ち着かせる効果があると思う。柔道や空手の試合の前に習慣として坐禅を取り入れるようになった。将来は警察官になりたいので、非常事態のときには坐禅で学んだことを生かしたい」。仏教については「昔から日本にあるものとして認識しているので、宗教性を感じることはない」と言う。

女子学生(19)は「最初は足が痛くなり嫌だったけれど、回数を重ねるうちに普段は感じることのない感覚になった。日常的に使っている言葉に仏教的な意味があることを知ることも面白い」と話す。

坐禅は危機管理学部1年生を対象にした月1回の課外講座。単位は習得できないが、出席率の良い学生は2年生の時に、必修科目「危機管理基礎演習Ⅰ・Ⅱ」で自分が希望するクラスを履修しやすくなるなどの特典を設けている。