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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

心のケア・宗教の力 11(1/3ページ)

2012年10月11日付 中外日報
神さんらは、仮設住宅の住民にハーブティーを振る舞って話をした(岩手県大槌町で)
神さんらは、仮設住宅の住民にハーブティーを振る舞って話をした

見えない命につなげて

喪失体験の悲嘆癒やす

被災地での「心のケア」活動は多彩だ。東京の浄土真宗本願寺派僧侶は日常の社会活動でつながる曹洞宗、真言宗豊山派、智山派などの仲間と、3月から音楽演奏や寸劇、漫談などによる「笑い」を携えて避難所を巡回した。

被災現地の宗教者も、宮城の高野山真言宗住職が「傾聴に続いて自立に向けたコンサルティングに力を入れる」と。岩手の牧師は被災者から話を聞く中で、不足する物資を取り寄せたり片付けのボランティアの要請もした。福島の牧師はマッサージを習い、仮設住民に指圧をしながら「生きる希望について語り合っている」。

宗教者ではない一般でも、神戸大の学生は阪神・淡路大震災から始まった「足湯」活動を岩手で続け、インターネットでは気功やカラーセラピー、アートセラピー、音楽やデザイン関係など多彩なスキルを持った人々が声を掛け合って被災地に集まった。

全国の心療内科、精神科医らが立ち上げた「災害グリーフサポートプロジェクト」は支援者や専門家向けにも情報を提供し、医師の講習会を開くなどでケア活動をバックアップする。

遺体捜索・引き渡しに携わる警察官にも、悲嘆ケアの訓練を受けて他府県から派遣され遺族に接する姿が見られた。