ニュース画像
叡南覚範門主からおかみそりを受ける参加者
主な連載 過去の連載 エンディングへの備え
苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
購読のお申し込み
新規購読キャンペーン
紙面保存版
トップ> いのち寄り添うリスト> 駆け付けた人々 13
いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

駆け付けた人々 13(1/3ページ)

2012年6月28日付 中外日報
ボンズ・クラブの例会では、杉若住職を囲んで話に花が咲く。この日は若い女性参加者が多かった(京都市北区で)
ボンズ・クラブの例会では、杉若住職を囲んで話に花が咲く

縁を生む「お寺の出張」

アンテナ張り悩み共有

日蓮宗法華寺の杉若恵亮住職(52)が主宰する「ボンズ・クラブ」の5月例会の話題は、決まりを守らない、非常識な振る舞いにどう対処するか、だった。「最近、イライラすることありませんか? 約束事を無視するとか普通の話が通じないとか」と住職。

例えば、お茶といえばペットボトルで「茶柱」も知らない人。住職の「でかい柱です」との冗談が「それはすごい」と「納得」された逸話が披露され、どっと笑いが起きる。中年女性からは「私の誤りを受け入れてくれた人より、注意して気付かせてくれた多くの人に、今は感謝しています」の声。

逆に、男性参加者から「日常には行き違いによるイライラがあって当然。それを突き詰めても他人はコントロールできない」と住職が「諭される」一幕もあった。

「苦言して恨まれたら怖い」「そういう人だと思うようにしている」との意見。そして住職がコーヒーを手に「『決まり』には長年の文化の歴史があり、『まあいいか』で済ませると世の中が変な方向に行くこともある。一方で、『半眼』つまり相手の全部でなく、いい所だけを見ることも大事でしょう」と引き取った。

例会はまったくの自由参加。学生など若者からサラリーマン、高齢者まで幅広く、遠くは兵庫、愛知、三重などからも毎回10~30人が集まる。当初は喫茶店、後に他のいろんな活動の場にもなる町家を会場にした。