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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

駆け付けた人々 12(1/3ページ)

2012年6月26日付 中外日報
瓦礫撤去などの仕事の合間に一息入れる杉若住職らボランティアたち。作業と休憩の時間割はきちんと定められている(昨年6月、宮城県亘理町で)
瓦礫撤去などの仕事の合間に一息入れる杉若住職らボランティアたち

自分の立場押しつけず

仏教に多くの引き出し

今年3月11日、宮城県山元町の坂元公民館は関西弁と宮城弁が交錯してにぎわいを見せていた。京都の日蓮宗法華寺、杉若恵亮住職(52)は仲間を募り、住民と震災一周忌の日を過ごすために、コンサートやイベントで鎮魂の集いを催した。

大型バスで繰り込んだ若者や「おじさん」ミュージシャン、落語家が舞台で熱演し、他のメンバーは仏像彫刻会やカフェなどを開く。たこ焼きコーナーでは、地元の子供らが初挑戦して焼き上がったのが半球形になり、皆で盛り上がった。そして午後2時46分、全員で静かに祈った。

「とてつもない悲しみは消えない。その場、その時を共に過ごしたかった」。そう挨拶した住職は、1周年が過ぎても、「納得」してはいけないと感じている。引き続き何が必要か「アンテナ」を張り、「また求めがあれば何でもします」。

普段から地元でさまざまな活動を続けている杉若住職は、睡眠は5時間で十分というタフさ。日蓮聖人の教えを心の中で繰り返す日々だ。「妙法経力」とは「不自惜身命」「止暇断眠」だと。