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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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いのち寄り添う ― 大震災 苦の現場から

駆け付けた人々 1(1/3ページ)

2012年5月22日付 中外日報
にぎわいを見せる神社の縁日。福島県民は放射能の恐怖、風評被害にさらされ続けている(福島市内で)
にぎわいを見せる神社の縁日

線量アラームに恐怖

悲・痛・苦に向き合えるか

刻々と増える膨大な死者数、空前の被害の情報が重く張りつめた空気を醸していた。震災から3日目の昨年3月13日、東京・霞が関で各地のNGOやNPO、社会福祉協議会などさまざまな団体やグループが支援活動に向け協力するために「東日本大震災支援全国ネットワーク」を立ち上げる会合が開かれた。

政府関係者も含め100団体以上に及ぶその会に、長野県松本市から駆け付けた臨済宗妙心寺派神宮寺の高橋卓志住職(63)の姿もあった。

自坊での法務と並行して、地域ぐるみで高齢者らを支える「ケアタウン」を運営、チェルノブイリ原発事故被害者やタイのエイズ患者らへの援助活動に長年取り組み、大学で講義もする、幅広い活動で知られる。

「これは大変なことになる」。震災当日から支援のための情報収集に入っていた高橋住職は、その会合で各団体との連携、政府への働き掛けのめどをつけると松本にとって返し、寺からの米60キロや毛布50枚などの物資を積んだ車でその深夜に福島へ向かっていた。

それ以来、長野と福島・宮城、東京や関西など全国を走り回って被災地への寄り添いを続けている。6月までの「100日の記録」を見ても、現地での活動後に葬儀や法事などで自坊に戻り、また東京での会合を経て福島へという例も多い。その間だけで被災地へ14往復、2万キロも動いた。