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東日本大震災 移転再建の浄土寺で七回忌法要

2017年3月14日 18時41分

東日本大震災の大津波で伽藍が全壊し、檀信徒135人が犠牲になった浄土宗浄土寺(仙台市若林区)が、被災した場所(同区荒浜西)から2・5キロほど内陸にある土地(同区荒井神屋敷西)で移転再建を果たし、11日に震災犠牲者の七回忌法要を営んだ。本堂、書院、庫裏が建設され、境内は整いつつあるが、建設費用の捻出など課題もあり、「落慶」に向けての中澤秀宣住職(68)の奮闘は続く。

午前11時からの法要を前に、堂内はこの日を心待ちにしていた檀信徒で埋め尽くされた。中澤住職は「新しい本堂での初めての法要。みんなで集まって、まずは震災で亡くなった人のご供養をしたかった」と話す。

浄土寺は荒浜地区で400年近く前に開かれた。6年前、地域を濁流が襲い、海から約500メートル離れた寺の建物は全て流された。

当時は古くなった庫裏、本堂を順次建て直し、2005年には会館を建設したばかりだった。「浄土寺28代としての仕事が終わった」と思っていた矢先だった。

2度目となる本堂再建には、大きな困難が伴った。同寺の周辺は住居の建築が制限される災害危険区域に指定され、移転を余儀なくされた。

公的支援も受けられず完全な自力再建を迫られた。様々な困難を檀信徒と共に一つずつ乗り越えて、6年。ついに伽藍が完成し、本堂には浄土宗貞林院瑞正寺(東京都葛飾区)から本尊として阿弥陀三尊を迎えることができた。だが、被災した檀信徒から寄進を募る難しさもあり、まだ「落慶」という言葉を口にできない状況が続いている。(詳細は2017年3月15日号をご覧ください。中外日報購読申し込み