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実践者の入会を促進

日本仏教社会福祉学会・次期代表理事 清水海隆さん(64)

2017年1月1日付 中外日報(ひと)

清水海隆さん

設立50周年を迎えた日本仏教社会福祉学会の代表理事に長谷川匡俊氏の後任として4月に就任する。仏教社会福祉の学説史整備と、実践者の入会促進に力を入れていく。

同学会は1966年、仏教社会福祉に関する学術研究と実践の普及啓発を目的に設立された。2006年に『仏教社会福祉辞典』、14年に『仏教社会福祉入門』を刊行し、仏教系大学を中心に多くの学生らに活用されている。

「入門レベルの書物はできたので、今後の課題は学説史の整理。明治以降、仏教福祉がどう捉えられてきたのか見直したい」。現在、関連文献の総目録の編集が進んでおり、3月には電子データを公開できる見通しだ。「仏教福祉がどう考えられ、どのような論争があったか見渡せるようになる。研究を進める上での基礎資料が整う」と期待する。

東日本大震災以降、仏教者の社会活動が盛んになり仏教福祉への関心も高まっているが、同学会の会員数は04年の337(個人307、団体30)をピークに減少傾向が続く。現在の会員数は200人余りだ。

学会なので研究者が多いのは当然だが、社会活動の推進も目的に掲げており、「もっと実践者に参加してもらえるよう、環境整備を進め、寺院や個人単位で活動している人にも呼び掛けたい」。

「仏教が古来行ってきた様々な社会事業の歴史を明らかにしていくとともに、現在の実践者が基盤としている思想や現場で生じる問題をまとめていくのが我々の役目」。実践者と研究者の協働を進め、研究進展と福祉活性化の相乗効果を目指す。

(有吉英治)