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常にチェンジ目指す

浄土真宗本願寺派本山本願寺執行長 本多隆朗さん(73)

2016年12月23日付 中外日報(ひと)

本多隆朗さん

「仏ってる」――。今年の流行語になぞらえて、この1年を振り返る。3月に総務を降り、4月からは宗門伝灯奉告法要行事本部長に就任。5月には来年に住職を長男に譲るため継職法要を済ませた。そして、4期16年間務めた宗会議員を引退した直後の本願寺執行長への就任は、まさに「青天の霹靂」だった。

「75歳までで一区切りつけたい」と思いながら宗会議員を務め、任期満了に伴う12月の選挙で後進に道を譲った。趣味の旅行にでも出掛けようかと考えていた。そんな矢先に、執行長候補者の指名を大谷光淳門主から受けた。自分に務まるのかとの思いもあったが、「今度は本山を盛り上げていきたい」との思いで覚悟を決めた。

太平洋戦争中に、父親をレイテ島で亡くした。当時まだ1歳で、記憶に父の姿はない。医師志望だったが、母の実家の寺院を継ごうと龍谷大に入学。しかし、卒業後に選んだ道はテレビ局だった。「ゼロから番組を企画し、何がニュースかを考えていくことが面白そうだったから」

視聴者が面白いと思ってくれる番組を作ろうと、ディレクターとしてワイドショーなどの制作に25年間、携わった。50歳で退社後、宗務員となり、蓮如上人500回遠忌法要行事本部長などを歴任した。

座右の銘はテレビ局で学んだ「チェンジ」。「仏教には諸行無常という言葉がある。同じことをするのでも工夫が必要」と話す。本願寺でも常に変革を目指し、来年3月から始まる伝灯奉告法要の後半に臨む。

(青山智耶)