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お寺は本来、楽しい

真宗大谷派宗務総長 但馬弘さん(57)

2016年12月21日付 中外日報(ひと)

但馬弘さん

15、16日の宗会臨時会で宗務総長に選出された。1997年から宗議会議員を5期務め、この間、参務2回。同僚議員らは「何事もしっかり準備して臨む堅実な人柄。着実に宗務経験を重ね、宗門の法規などにも精通している。選ばれるべくして選ばれた方だと思う」と口をそろえる。

喫緊の課題は2023年に迎える宗祖親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要の基本計画の策定。「慶讃法要は、聖人の立教開宗が今を生きる我々にどのような意味を持つのかを確認する契機。(法要という)花火を打ち上げるわけではない」とし、そのために既存の教化活動の底上げや若手僧侶の養成など様々な事業を有機的に関連させる施策を展開したいと抱負を語る。

伝統仏教教団が直面する「教勢の衰え」については「寺院は聞法の場だけではなく、村の寄り合いの場など総合的なものを抱えていたと思うが、そうした機能が低下している」「教区や組などの行事への参加も決まった人ばかりという傾向が強い」と指摘。「全員参加の宗門の活動」の環境を整え、「『お寺は本来、楽しい』とアピールしたい」と話す。

その思いの背景には、25年前に自坊の住職に就任した際に地元の先輩住職から掛けられた「住職になっても気負うなよ」との言葉がある。

「住職になると『自分が主導しなくては』と考えてしまうが、それを慎み、門徒からの提案や意見を待つ大切さを教えられた。門徒を信頼しながら『待てる力』も持たなくてはならない」。僧俗が平等に手を取り合う理想の同朋教団づくりを目指している。

(池田圭)