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活性化へ若手を起用

融通念仏宗宗務総長 田中瑞修さん(71)

2016年11月23日付 中外日報(ひと)

田中瑞修さん

10月30日の宗務総長選挙で当選し、11日に新内局を発足した。内局部長3人のうち、庶務部長に佐々木智祥氏(48)、財務部長に篠塚章臣氏(51)の若手を起用。「宗門を活性化させるためには、様々な場に若い方に参加していただくことが必要。それを示したいと思った」と理由を説明する。

布教師会の会長・理事を長年務め、総長選挙では公約の第一に「青年僧の布教伝道師としての教育、育成」を掲げた。布教の要諦について、若き日に師事した故横田奎伸氏から受けた「15分の法話も1時間の法話も同じ。全身全霊で打ち込め。汗をかかない説法は説法ではない」との指導を振り返る。

布教師は最低2年の見習いと同1年の布教師補を経なければ、資格を得られない。近年の若手僧侶には布教師への厳しい課程を敬遠する傾向があると指摘し、「布教師への目的意識を持ってもらえるよう、夏安居や加行などに布教実習を新たに取り入れたい」。

そうした僧侶としての資質を磨き、「それぞれの個性を生かして社会の様々な場で自らの姿を示してほしい」。教誨師歴も25年で、「担当の少年刑務所で出会った少年たちから『それでも、みんな道を求めようとする心を持っている』と教えられた。誰もが持つ、その心に生気を与えるのが僧侶の役割」と話す。

母校は花園大。在学時は臨済宗相国寺派大本山相国寺にあった学寮・般若林で生活し、禅をたたき込まれた。「やるときはやる、緩めるときは緩めるという緩急の節度を学んだ。私の半分は禅宗。そのめりはりを宗務でも発揮できれば」と笑った。

(池田圭)