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苦縁―東日本大震災 寄り添う宗教者たち
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熱い思いで「行動」促す

全国日蓮宗青年会(全日青)第32代会長 藤井教祥さん(36)

2016年7月15日付 中外日報(ひと)

藤井教祥さん

「青年僧が日蓮宗を変えていく」。穏やかな表情に包まれた胸の内には熱い思いが宿っている。『法華経』の教えを頂く僧侶として、困っている人に手を差し伸べるのが当然との強い信念があるからだ。若き法華行者の心に火を付けるべく全国を飛び回っている。

任期2年間のスローガンを「実行・実効」とした。理念や理想を語るだけでなく、実際に行動に出ることを重視する。全日青には10以上の委員会があるが、東日本や熊本の被災地支援、そして未信徒教化に特に力を入れていく。「お坊さんはいつでも話せる身近な存在だという認識を、一般の人に持ってもらえるようにしなければ」

松森孝雄・前会長の時に設立された一般社団法人「日青塾」を、教化や社会活動に積極活用していくつもりだ。東日本大震災の時、支援活動をしようとしても宗教団体であるとの理由で行政から情報を得られなかった。社団法人ならば、行政と連携しやすくなる。「時代はどんどん変わる。人々のニーズに迅速に対応するには工夫を凝らすべきだ」と、柔軟で合理的な考え方を大切にする。

各部門の担当者には、責任は自分が取るから今までにないことをやろうと呼び掛ける。「若いのだから失敗しても構わない。やりたいことをやっていいんだと思える組織にしたい」。受け身ではなく、主体的に動くことで世の中に風穴を開ける気概を会員らに求める。

「誰かの評価を恐れる必要はない。法華の行者としてすべきだと思うことを実践していけば、世界は変わる」。気力体力のある青年僧だからこそ、世のため人のために動ける。そう信じている。

(有吉英治)