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| 時感断想 − 第58回 |
1、 お寺の役割 信頼されれば影響力は大
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葬式仏教と指摘されてからかなりの時が経過したが、その間に仏教側はどのような変化を見せたのであろうか。特別なことをしなくとも務まるのも住職であり、逆に人のためになることであればどのようなことも住職の大切な仕事となる。住職のなすべきことは限りはないが、やっただけの結果が残せる仕事でもある。 また寺院は日本全国いたるところに存在し、既成教団だけでも全国で数万もあり、それぞれの寺には檀信徒を抱えている。その中心となるのは住職であり、信頼されればその影響力は極めて大きい。 私も住職の一人であるが、いつのまにか今年で晋住三十年という大きな節目を迎えた。翻ってみると、これまで仏画教室をはじめ、「声明の夕べ」「悉曇研究会」「法和会」「仏画・悉曇展」「萬燈会」などを計画し檀信徒とのふれ合いの場を作ってきた。これらの活動がいつのまにか二十五年・二十年・十五年と継続してきた結果、自然に多くの人がお寺に集まるようになり、会の質も向上し評価もされるようになった。 もとよりこれらの会は最初から高邁な考えのもとに作ったのではなく、ちょっとした縁がきっかけではじまったものばかりである。しかしどれも途中でやめなかったことが、今日の姿となったと思う。世の中は順風満帆に運ぶものは皆無であり、私にもやめたい気持が起きなかったとはいえない。 しかしやめてしまえばそこまでであり、何一つ成就することはかなわない。継続し続けることは土を肥やす作業であり、豊かな地で育った多くの人の思いは、仏陀の声と同様に人間の将来に大きく寄与することになると思う。 このような努力をし続けていくことの大切さ、それを私に教えてくれた恩師が般若経だった。 |
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このページの最終更新日
2009年09月16日