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  時感断想 − 第22回

 1、    文明の基礎に宗教        経済・科学を包摂し成長


大谷光見

1、文明の基礎に宗教
経済・科学を包摂し成長

2、米国の非営利組織
社会の成熟促す存在に

3、格差について考える
信心獲得のための「時節到来」

4、宗教と家庭の関係
現代における家庭の価値





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   冷戦下においては東西のイデオロギー対決という軸で物事が理解された。一方、冷戦後の 世界は多文明が並立する時代に入ったと「文明の衝突」論は言う。文明の根底には、その文明の基礎となる民族 習慣や文化、宗教があるので、現在は古くて新しい民族、宗教文明間の相克の時代になった。
   その中でやはり最大の影響力を持つ文明は「米国」「西欧」文明であろう。グローバリ ゼイションという美名のもと、アメリカはその文明を全世界に拡げようとしている。
   表現は過激だが、中東を中心としたイスラム教の文明圏はこの「西欧文明」に戦いを 挑んでいる。米国大統領が、イラク戦争のことを口が滑って「十字軍」と呼んでしまったことからも、西欧文明と イスラム文明の間の歴史的確執が、「冷戦」終了を機に復活したと感じられる。けれども、「軍事力」「経済力」 等を見ると現在での両者の力の差は歴然としており、「西欧文明」の優位は動かないであろう。
   西欧文明の基礎にあるキリスト教は信仰としては弱体化したが、ここ五、六百年で 「ルネサンス」「新世界発見」「宗教改革」「産業革命」等の試練を乗り越え、文明の基盤となる精神としては、 科学的思考、経済的思考を何とか包摂することで、十九世紀以降、最強の文明を作り上げた。それが、現在の 欧米文明が最強を誇る理由である。
   明治以降の日本のような例外もあるが、欧米以外の文明は過去には偉大な文化や思想を 持ったが、ここ数世紀の間に起きた「産業革命」等を経験した欧米文明ほどは成長しなかった。
   何百年という長期間で見ると「思想」こそが、その文明を作り上げるのであり、人々が 何世代にもわたって「何を考え何を良しとした」かが、文明の優劣へとつながるとも言える。そういう点では、 仏教もキリスト教のように経済的思考、科学的思考を包摂すべきなのであろう。

(H18.4.11〜H18.5.2)

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このページの最終更新日 2006年05月02日