|
<<ホーム>> |
|
| 時感断想 − 第15回 |
1、 世界遺産登録喜ぶ 護ってゆきたい知床の大自然 |
||
|
|
このたび、知床半島がユネスコの世界自然遺産に登録され、まずはほっとしたところだ。数年前から ここ知床の大自然に親しんできた者にとって何よりのことである。 ことの始まりは、かつて訪中の折、北京で法隆寺の大野玄妙管長、作家の立松和平さんと お話ししているうちに、「実は、北海道知床の斜里町のチップドマリというところに、毘沙門天堂と聖徳太子堂とが建ち、 毎年例祭を開催している。このたび、観音堂も建立されることになった。そこで来年からあなたも是非ご参加されたい」と のお誘いがあった。私にとっても異存はなく、即座にお受けしたことであった。 この祭りの魅力は、いろんな方々との出合いがあることで、何よりの出合いは、チップドマリ村の 村長佐野博さんと知り合ったことである。 山間のお堂は放っておけばすぐに雑草におおわれる。佐野さんの人格といおうか、皆さんが 一致協力して護持して下さるらしい。誰いうとなく、そっときて、そっと草をとり、そっと帰っていくそうだ。これこそ 太子信仰のあらわれであろう。 もう一つは圧倒的な知床の大自然である。毎年例祭のあと、番屋というサケを捕る漁師小屋に 漁船で行き、大漁祈願供養をさせていただいているのだが、その帰り道にヒグマの親子が海岸で食物あさりをしているのに 出合うこともある。これまた楽しみの一つである。 昨年、斜里町で、世界自然遺産登録を目ざしてシンポジウムが開かれ、私もパネリストの一人と して参加した。同席したパネリストの菅原文太さん曰く、「僕は、白神山地の自然に憧れて移住したが、登録されたとたん、 随分と様変わりしてきたようだ。この知床は、決してそのようなことのないように、この大自然を護持していって いただきたい」と発言され、まさにそのとおりと思った。 半島の絶壁から幾条もの滝が一気にオホーツクに落下している。冬ともなれば一面の流氷となる。 この自然は国民の一人一人が護ってゆかねばならないことであろう。 |
||
|
|||
中外日報のホームページに記載されている記事・写真の無断転載を禁じます。
著作権は『中外日報社』に帰属します。Copyright2005,Chugainippoh
このページの最終更新日