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  時感断想 − 第2回

 1、    中村先生の業績        著作に向かい、五体投地


前田專學

1、中村先生の業績
著作に向かい、五体投地

2、人文科学の縮小
深刻な倫理、道徳の退廃

3、インドの「発見」
宗教は一つ、目標は同じ

4、小泉八雲と仏教
来日早々に寺院めぐり




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 去る三月十一日から十三日まで、中村元先生のご業績を顕彰するための「日印仏教哲学セミナー」が、インドのニューデリーで、インド哲学研究会議(Indian Council of Philosophical Research)と国際交流基金と東方研究会の三者共同で開催された。
 東方研究会からは、奈良康明駒沢大学総長、日野紹運岐阜薬科大学教授、茂木秀淳信州大学教授、矢島道彦鶴見大学短期大学部教授、和田寿弘名古屋大学教授の五人の先生方が派遣され、それぞれのご専門の仏教、ヴェーダーンタ、サーンキヤ、ジャイナ、論理学の領域における中村元先生のご功績について論じられた。
 筆者は日本語で書かれた、従ってインドではほとんど知られていない中村先生の主要著作について報告を行なった。
 閉会式では、先生のご親族代表として出席されたご長女の三木純子東方研究会理事兼総務が謝辞を述べられ、出席者に大きな感銘を与え、三日間にわたるセミナーは成功裡に閉幕した。
 そもそもこのセミナーは、東方研究会の発意からではなく、筆者の長年の友人でもあり、中村先生を尊敬するS・R・バット・デリー大学教授からの強い要請があって始まったことであった。
親交あった学者ら賛辞  開会式には、先生と親交のあったL・M・シングヴィ博士、ローケーシュ・チャンドラ博士などの著名人がつぎつぎと先生の賛辞を述べ、新任の榎泰邦特命全権大使も挨拶された。
 また、そのときインドに先生の名を冠したポストを計画中であることが明らかにされた。
 会場には、先生の日本語で書かれた主著『中村元選集〔決定版〕』全四十巻、『広説佛教語大辞典』全四巻、『図説仏教語大辞典』一巻、『論理の構造』全二巻を展示した。出席者の一人が、中村先生の写真の前に山のように積まれた著作に向かって、何回も五体投地の礼をしていたのが印象的であった。

(H16.5.11〜H16.6.1)

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このページの最終更新日2004/06/11